教育について

幼児期にワーキングメモリを育てよう

アイキャッチ 幼児期からワーキングメモリを育てよう

澤口俊之さんの「やる気脳」をそだてるから

子どもの地頭を育てるには、なにが必要かを共有したいと思います。

子どもの脳を育てたいなら、ワーキングメモリを育てるのが良いという話です。

ワーキングメモリとは。

ワーキングメモリとは→ 

状況に応じて、適切に判断・行動するもくてきのために使われる脳機。です。

次に、ワーキングメモリが働く過程です・

①状況に応じて意味ある情報を下界や記憶から選択する
②選択した情報をキープしつつ操作する
③情報操作から「答え(判断や行動計画など)」を導く
④答えに応じて脳をコントロールする

引用元 「やる気脳」を育てる

要するに、脳にたくさん入っている情報をもとに、新しい情報が入ってきたとき、情報をうまく選択し、情報を適切に使いこなすの能力です。

ワーキングメモリが働かないと

ワーキングメモリがでは働かないと、どうなるでしょう?

例えば、文章を書いたり、読んだりするときにワーキングメモリが必要になってきます。

文章の理解には、読むという行為と読んでいる内容を記憶するという高度な脳の使い方をしています。この組み合わせができないと文章の理解ができません。

さらに、国語の問題になると答えを導くことが、脳をコントロールになります。

ワーキングメモリの前に必要な能力

小学校では、1年生から文字の読み書きを始めます。1年生の夏休みになると、算数の文章問題が出てきます。

足し算と引き算の簡単な文章問題ですが、中身の内容の理解ができないできなくて解けないのではなく、そこに行くつくまでに以下の2つの点ができているのか考える必要がありそうです。

情報が正しく受け止められているか。

ある程度の情報をキープできているかどうか。です。

情報が正しく受け止められているかどうかは、認知能力の問題です。

https://cohana-note.com/wahat-to-da-for-infants/→こちらのリンクをご覧ください。以前認知の記事をかきました。

ある程度の情報をキープできるかどうか。の問題は小さいころの素読暗唱で解決ができます。
https://cohana-note.com/declamation-example/→こちらの記事をご覧ください。素読について記事をかきました。

この2つに問題がなく、両方を統合的に使っていくのがワーキングメモリのようです。

実際に幼児の塾の講師をしていますので、この本を読んで思うところがあります。

情報をうまく受け止められる認知能力と情報をキープできる能力があっても、先ほどの足し算引き算の文章問題が解けるようになるには訓練が必要だということを知っています。

まず、まだひらがなの読みが十分でない子供は、読むことに気をとられて記憶が弱くなりますので、文章題を解くには、よどみなく、すらすらと読めることが条件です。

ですから、ほとんどの子供が1年生からひらがなを習うのでは遅いと思っています。江戸時代の寺子屋は通常6歳〰7歳から読み書きをはじめていました。

今とは年齢の数え方が生まれた時が1歳なので、今より1年早く読み書きを初めていたということです。

よどみなく読めることができていて、情報を適切に使いこなす更なる能力を磨いていける状態になるのだなと本を読んで思いました。

読み書きそろばん

ワーキングメモリを鍛えるには、読み書きそろばんが良いと本では紹介しています。

読むこと、書くこと、そしてそろばんは、ワーキングメモリを活用した知的作業だそうです。

ワーキングメモリを高める時期は幼少期が良いそうです。

ワーキングメモリの向上率が高いのは幼児期ともあります。

これは、感じるところです。

幼児から小学6年生までの塾でいろんな子供たちをみています。
5歳頃の地頭が、そのまま続くようです。5歳のころ、学びの良い子はその後ずっと学びが良いことは感じているところです。

継続力は遺伝する。そんな言葉を最近どことなく聞いたのですが、
ワーキングメモリを継続力で伸ばしてきた5歳のが

今度はワーキングメモリを総合的に学習で使っていくイメージです。

ワーキングメモリの実験

5歳から8歳の子供に1日10分間のトレーニングを2カ月した結果、ワーキングメモリ能力が向上したものがのっていました。

複数の刺激と情報をキープしていられるかという内容のものです。

いくつかの数字を順番に見せて数秒たったあとに3番目の数字はなにであったか答えるというものです。

ワーキングメモリをより強くかつ適切に使うということでワーキングメモリが向上したようです。

これはWISKの知能検査でも似たようなものがあります。数字をきき、答える検査があったと思います。その桁数が多いほどワーキングメモリが多いということでしょう。

また、暗算にもっていくにも、数字をきき、答える。さらに負荷をかけて、きいた数字を逆から言ってみるという訓練があるというのを聞いたことがあります。

12658ときいたら   85621と答えるですね。

今は、幼稚園で読み書きを教えているところがふえてきました。
積極的にしている幼稚園の子供のほうがしていない幼稚園よりも能力はたかいようです。

お箸とての器用さ

新しい手の運動を学習するには前頭全野を含めた多くの脳の領域が働きます。

箸を使える幼児のほど、ワーキングメモリ能力が高いそうです。

2歳頃から箸をきちんとみにつけて4歳までに使えるようになっていることが重要なようです。

4歳以降から箸を使い始めても効果がない事がわかっているとかいてありましたので

小さなお子様の保護者様はお箸を持てるようにさせてください。

お箸の持ちかたがおかしかったら、正す。この繰り返しかないです。補助橋を使ったのでは意味がないとの厳しいお言葉が添えてありました。

最後に

今回はワーキングメモリというお話でした。

本を中心にまとめたので、短期記憶とワーキングメモリが混在している記事になってしまったようです。

おそらく、ワーキングメモリを鍛えるでは、短期記憶の訓練ではないのか?ともおもわれるのですが、ワーキングメモリの基礎が記憶ということなのだというのが今のところの私の見解です。

幼児期から、読み書きを始めたほうが良いことがお伝え出来れば幸いです。

私は、のびのび保育で、小学校へ入ってからひらがなを覚えました。

しばらく、お勉強がわからなく、学校の勉強の時間が苦痛でした。わからなくても座っていなくてはいけないので、そして、学校の先生は忙しいので個々にみることは、まず不可能と思って下さい。

幼児の脳の構造から、幼稚園でも覚えられるので、早めに教えてあげてください。