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メモの魔力を、子どもの思考に取り入れる

アイキャッチ 魔物魔力を子どもの思考に取り入れる

紙に書くことのは力になるとブログで紹介をしました。

夢を紙に書くことで80%の夢が叶う。書くことで脳内のコントロールができるということ。

気づきをメモに書いて見直すことで直感を鍛えよう。というもの

紙に自分の頭に浮かんだことを書いておくことで、人生が開けてくることを感じます。先日ふと、そういえば、メモの魔力っていう本があったな。と著書の前髪の長い男性の顔が脳裏に映し出されました。

ベストセラーになっていたのを近くの蔦屋書店で見たのですが、流行っていた時は私の旬の時期ではなかったようで手にも取らなかったのですが。

2018年から5年後の今、読ませていただきました。

この本は、ビジネス書です。

幼児、学童のことは書いていません。しかし、最終目標がわかっていて、そこからおろしてくれば、目標へのステップアップに繋がります。

子供を持つ親、そして教育者の目から本を読から読みとったことを、子どものうちから不確かな世の中ではしておいた方が良さそうだということをシェアさせていただきたいと思います。

これからの時代

メモの魔力にも書いてあるのですが、これからの5年10年先も予測がつかない時代に入ってきました。AIの進化、技術革新が加速しています。

トヨタが終身雇用を保障できない。と言っています。

個というスキルで戦っていく時代。

著書の中では、今の時代は、お金を持っているかではなく、人の感情や共感などといった「内在的価値」が評価対象となる価値経済が急に勢力をますことが間違いないと言い切っています。

自分の価値観をよく知り、自分の美意識、アジェンダを持っている人にフォーカスがあつまる。

ですから、個をしっかりしてくことが大切だと前田さんは言っています。

子供を持つ親としては、手探りな世の中です。先の予想がつかないので何を身につけておけばいいのかわからない。

この本を読んで、腑に落ちたのが、今まで以上に自分の価値観をしっかりもつことがまずは第一歩のようです。

メモから得られるもの

記録ではなく知的生産のためにメモをとる

お買い物に行く時の買う品物を忘れないためのメモではなく、知的生産のためにメモの取り方が解説されています。

日常の事実事象からメモをとり、抽象的な本質の概念を発見し、それを転用(ここではビジネス書ですので、ビジネスにどのように役立てるか)ということに落とし込みます。

こうすることで、日常からたくさんの気づきや生産性が生まれます。

メモの効用

メモをすることで次の頃がらができるようになります。

  • アイデアを生み出せる
  • 情報を「素通り」しなくなる
  • 相手の「より深い話」を聞き出せる
  • 話の骨組みがわかるようになる
  • あいまいな感覚や概念を言葉にできるようになる

このようなことから、前田さんはメモを使って自分のビジネスに役立てたり、メモから自分を掘り下げてご自身の就活の時に役立てています。

就活のエントリーシートへの活用

前田さんは外資系投資銀行へ就職希望でした。その倍率が大変なもの、エントリーシート段階から志望者母数を見ると1万人うけて2から3人受かるという倍率です。

この中に入るのを偶然ではなく必然にする努力、前田さんのたてた仮説が自分を徹底的に掘り下げるということでした。

自分を掘り下げていくと自分の人生の軸がわかってくるそうです。

今は、高学歴でも、何をしたら良いかわからない。夢がないという人が多い中、自分の人生の軸がわかっていることが出発点なので重要なのではないかと思います。

子供には、短い人間の人生の中で、夢を描きやりたいことをたくさんやりきって欲しいというのが親の願いです。

showroom

前田さんのビジネスのSHOWROOMは、誰でも簡単に「演者」としてパソコンやスマートフォンから生放送配信ができるプラットフォームです。

会社のアイデアを考えた時のメモの活用方法

幼くして両親を亡くした前田さんは、生計を立てる手段として、小学生の頃から駅前でギターの弾き語りをしていました。その時もメモをとっていました。

事実(ファクト)

カバー曲を歌うと、オリジナル曲のときよりも立ち止まってもらえる。

立ち止まってくれた人のリクエストに応えると、グッと仲良くなる。

そうして、仲良くなった後にオリジなる曲を歌うと、もっとお金がもらえる。

抽象化

よくなるためには、双方向性が大事  

人は「上手い歌」ではなく、「絆」にお金を払う。

転用

双方向性があり、絆が生まれる仕組みをネット上に作る。

なんとなくイメージができますね。


事実から本質を抽象化することが難しいと思われますが、問いかけることでできるようになるそうです。

脳は問いかけることで応えるようになる。という言葉があります。
脳の回路の構築には、回数と時間がかかります。問い続けましょう。😁

具体と抽象化と

抽象化の本質は、他の事実におろしたときに何にでも応用の効くことができる。という言葉が印象的でした。

抽象化を掘り下げていくのは次の3つの方法があげられています。

waht→物質 

目の前の事物の総称。たとえば「雨」大きさoもバラバラで、
      成分も違いますがおおむね空から落ちてくる水を「雨」と言います。」

    関係軸 「右」と「左」は反対の関係にあります

how→特徴軸

   例えば
   事実 ポケモン ゲームではそれぞれのモンんスターによって攻撃の仕方が違う
   抽象化 相手に応じて攻撃を変える
   転用  就職試験の面接でも、面接官の特性によって対応を変えるべき

Why→ヒット軸

 
    例えば  
    「カメラを止めるなのヒット」
    事実 無名俳優が出演。低コストの予算。興行収入大作と並ぶ
    抽象化  ヒットには落差が重要。ヒットには共感も重要。
    転用   shouroomにも落差と共感を取り入れる。

   インサイト軸(本当は何が言いたいのか)

whatは質問の答えが出るのみです。howが使いこなせると全く関係のないところにも具体現象の要素を当てはめることができ、世界中にアイデアの種転がっていることに気づくそうです。

whyは知的生産活動において最重要思考プロセスとのことです。

この一連の作業でビジネスのアイデアへ落とし込んでいるのですが、自分を掘り下げる時にも同じように事実からWhyを投げかけ抽象化転用をします。

事実から 本質を抽象化し、転用するプロセス。

事務作業や単純作業は優秀なAIが間違えることなく早いスピードでこなしてくれます。何が人間に残っている分野なのでしょう。アイデアを生み出す思考回路、個を高めていくスキルは最強のアイテムです。

幼児、小学生からメモを落とし込むには 案

メモの魔力を参考に、この思考を幼児から小学生が深めるために次のステップを考えました。

  • 日常の会話や絵本から語彙を増やす
  • 言語化する
  • 思考を深める
  • 日記を書く
  • 問題を考える 解決策を考える

語彙を増やす

幼児では、具体物の抽象化や簡単な感情の抽象化が始まった頃です。

例えば、バナナとりんごは果物の仲間。

果物は、食べ物のカテゴリーといった具合にカテゴリーのステージが上がるごとに抽象化が深まってきます。

家で、お皿を洗ったり、靴を揃えたり、ゴミ出しをしてお家の仕事を担うことを、お手伝いという、といった抽象化もあります。

怒ったり、泣いたりする様子を見て、悲しそう嬉しそう等の抽象化もあります。

この抽象化がわかってくるのは、年少から年長にかけてだと思われます。

抽象化に向けて

まずは、語彙を増やす。という事が一つ挙げられると思います。

しかしながら、日常の会話は限られているので、絵本から語彙を学んでいくことが好ましいです。

語彙は思考も深めます。

言語化

あった出来事を言葉で表現してみる、相手に伝わるように話してみる機会があるといいですね。

また、話言葉と書き言葉は違います。

文章を書くことは、時系列、誰が誰になど、人にわかりやすく書くには時に、具体と抽象を行き来するため大変難しい作業です。

言葉を操作して文章が書けるようになるのは3年生くらいからです。

それまでは、正しく、文章を写すことができるだけでの素晴らしいです。

絵日記を年長さんくらいから書くことをお勧めします。

絵は子供さんがかいて、文章はお子さんと一緒に書くことをお勧めします。文字を書くのをまだ得意としない子は楽しくなくなってしまうので、今日会ったことを思い出し。時系列に誰と誰が何をした。どう思ったか。今度はどうしたら良いなど。

言語化。具体と抽象の行き来の練習ができるといいですね。

5歳くらいの好きなものが人間の本質ではないか?と本に前田さんの記述がありました。小さい時の価値観が詰まった絵日記を大切に記録として残しておくのもいいですね。

遠足でみんなでお弁当を食べたことや、科学館に連れて行ってもらったこと等、子どもの価値観が日記に出ます。

思考を深める。

理系の塾の先生の本を読んだ時に、お母さんが挨拶を忘れている子どもに促す時に、

「なんて言うんだっけ?」と言うだけでも思考が働くので、考えさせることを日常でした方がいいと言われていました。

今は、便利になりすぎて考えることが少なくなっているような気がします。

子供の祖父は、川で泳いで遊んでいました。父はダムで遊んで魚をとっていたそうです。子供は、川へ行くときは親と一緒です。スイミングで泳ぎを習いました。

祖父の時代から考えると、自然の中で鍛えられる感覚的な身を守る能力も劣っているのでしょうね。(祖父は、ながされて死にかけたのを大学生に助けられたといっていたので、昔の子は危険と隣り合わせの中で五感を働かせて遊んでいたのでしょう。今はそんなことはできません。)

問題を見つけたり、問題解決を投げかける。

商品開発は、人間の悩みだったり、面倒だったりすることを解決することで生まれています。

電化製品、スマホ、の開発のおかげて便利な生活が実現してきました。

日常の生活の中でお手伝いでもなんでもいいのです。何か探してみるといいですね。

子供のサッカーで夏の汁物弁当の汁の処分にいつも困るので、理科の実験で汁物弁当処分の吸水成分を考えたものが学校の代表になったことがあります。
これは、汁を捨てずに、チームのゴミ袋に入れて怒られたことがきっかけでした。

自分で困っていることはみんなも困っていることなのでしょう。

また、どうしてこれはこうなっているのだろう?なんの意味があるのだろうと言うことを考えるのも思考の訓練になりますね。

近くの公園を自転車で通り抜ける人が増えてっきたため、入り口に車どめができたのですが、私の子供は気に留めません。どうしてできたんだろうと?考えてみました。

問題や課題を発見するのは人間のできることです。

これからの時代は思考が大切ですね。処理は機会が正確に速くこなしてくれます。

夢を叶える

小さい頃は、素直に心に響きます。夢の叶え方を子供と一緒にやってみるもの楽しいですね。前田さん流夢の叶え方です。

  • 夢を書く   書くことで潜在意識に刷り込まれる度合いが強くなります。
  • 言語化する  言霊の力が働き夢に近づきます
  • 想いを言語化する 想いを写真に現像できるくらい鮮明に言語化します
  • 人生の終わりを意識して人生でやってみたいことを書き出す。
  • やってみたいことにランクをつける。
  • 自分のモチべーションのタイプを知る  
    トップダウン型  (目標から逆算してタスクをこなして夢を叶えていくタイプ。)
    ボトムアップ型(自分おその時々にワクワクすることをする。)以前のスティーブ・ジョ     ブズのdotsと同じですね。
    トップダウンとボトムダウンの中間のハイブリッジ型
    ボトムダウンから始まった夢が、途中でトップダウンになる、何か目標が見つかる。
  • ゴール設計の時にSMAARTという物差しがあると夢に近づく
    S→Specific 具体的ということ、先ほどの鮮明に映像を言語化するくらいのイメージを描く
    M→Measurable 測定可能 ゴールを定量可能な状態にするすると良い。
    A→Achievable 達成可能かどうか 夢への情熱があるのであればこれは外しても構わない
    R→Related 関連性がある 自分の価値観や基準にあっているかどうか
    T→Time 時間的な制約 いつまでにいつやるか 100年後では遅い
    •   夢に応用する際は S ,M,Tがあると夢を叶える確率が大幅に上がるそうです。

最後に、メモから思考が深まる

学校の勉強は思考を深めるものではないように感じます。小学生のうちは、読み書き、計算。少し捻ったものは出てくるとは多いますが、概ね反復学習ができたかどうかが問われます。

自分の日常の気づきを、使えるものまで落とし込む作業は思考の良い訓練になるのではないかと思います。

具体から抽象。作文が具体と抽象を行き来する作業だと思います。

例えばお誕生を題材に書いた文章です。

お誕生日には特別な飲み物を飲みます。いつもは飲まないファンタが飲めるのです。

この文では、ファンタを飲んだのが事実で特別な飲み物は抽象になります。誕生日の作文の一節ですがこれをスラスラと自分でかけるのは何年生からなのでしょう。

先ほど親子で日記のおすすめをしたのは、この具体と抽象の文章を書ことができるからです。子供は、語彙もまだこれから獲得していきますし、経験も少ないです。お母さんの力が必要です。言葉を補いながら一緒に書いてあげるといいと思います。

書くということで自分を掘り下げることができ。価値観を確認できる。そして、日常のさまざまな事象からアイデアを生むことで思考が磨かれ、個を確立していける作業には不確かな世の中に光を感じます。

ことでしょうか?のんたんの本がどうして好きなのか?という問いかけには答えられるかも知れません。 抽象、転用はお母さんが言葉を補ってあげればいいのだと思います。

メモの魔力の解説動画を貼っておきます。

私の記事は、これからの子育てにフォーカスした内容なので、こちらが、色付けされていなく、本文に沿った内容です。

本を一読されると、前田裕二さんの熱量や、その時に必要な言葉を拾えるので

本を読んでみることをお勧めします。😀