昭和10年生まれの父の読んでいた文庫本は今の本と違います。
何もかもが値段が高かった時代だったからでしょうか? それとも活字文化が浸透していたのか?本の余白も無駄がないように文庫本の中には字がぎっしり埋め尽くされていました。
昔の仮名遣いの語彙の多い、漢字の多い本だったのをおぼえています。
読んでみるようにと、本を父からもらったのですが、漢字の圧倒的に多い本をいまだに脳が拒否反応を起こしてしまい読まずにいます。
しかし、
美しい日本の文章を伝えて後の世に残していきたいのもですね。

大きくなると、むずかいしい言葉は、脳が拒否反応を起こしますが、
言葉を知らない、まだ、話し始めた幼児なら、
丸ごと吸収する時期なので、質の良い日本語に触れていくなら小さいうちがいいと思います。
子供の小さい頃に唱歌集を絵本と同じように
見ながら歌ってあげていたのですが
今、その唱歌集を見直してみると、日本の美しい情景が歌詞になっていて
脳裏に日本の美しい風景が思い浮かびます。
日本漢字教育振興協會 唱歌集1 ふるさと


文部唱歌集が載っています
- 君が代
- 故郷
- 春の小川
- 茶摘み
- 鯉のぼり
- 蛍
- 富士の山
- 浜千鳥
- 紅葉
- 村祭り
- 里の秋
- 冬景色
- 一月一日
- 雪
- 荒城の月
- 仰げば尊し
唱歌集のあとがきが素晴らしかったです。
日本漢字教育振興協會理事長の方のお言葉が、、、。
日本人の遺伝子にへ入っている大和言葉が日本人の一体感を作っていた。
日本人の精神的な気高さを形成してきた、、、、、。
こうした、高い文化価値をもつ唱歌を次世代を担う子供に伝えていきたい、そして、親子共通の歌として復活してもらいたいと強い思いが書かれていました。
学校の音楽の時間では、
この歌たちが歌われています。
素晴らしいことだと思います。

日本の言葉の伝承は精神を受け継いでいくこととつながっているのは私も思います。
言葉は、精神を表します。
日本の四季折々の美しい自然、懐かしい行事や季節感。
美しい言葉を受け継いでいきたいのもです。