ケーキを切れない非行少年たち より
「ケーキを切れない少年たち」 宮口幸治箸 では 少年院の子供たちの共通の特徴に、
認知力の弱さをあげています。
認知の弱いとはどういうことかといいますと、本では丸い一つのケーキを3等分にしてくださいと 紙に丸を書き質問をします。車のベンツのエンブレムを思い出しますが、

3等分にできない子供が多いそうです。また 図形の模写ができない。という子もいるそうです。宮口さん曰く ”ひょっとしたらこれが彼の非行の原因ではないか”見る力が弱いと 聞く力も弱いのではないか 聞き取れても歪んで聞こえるのではないかと。”
確かにそうだと思います。認知力は大切です。基礎力になるからです。入力がしっかりしていれば出力が違ってくるからです。
以前聞いたことがあるのですが、刑務所に入っている人の中には、かなりな確率で点描写のできない人がいると聞いたことがあります・・・IQとかかわりがあるそうです。

私の勤めていた、幼児教室では点描写を時々していました。模写ができる子は目の機能が良い。目の機能が良い子はイコールIQが高い。とは言いにくいのですが、高い確率で関係はありそうです。目の機能が高い子供ほど全体的な能力が高い。情緒が落ち着いているような感じがします。幼児教室によっては点描写を重視しているところもあり、複雑な描写の一本を書き忘れるのは 頭の中が一本抜けているからです。練習しましょう。と鮮烈な言葉が書かれているブログサイトを読んだことがあります。
(ただ、幼児のうちは視力の関係でできない子供さんもいます。私の子供は後でわかったのですが乱視でなかなかできませんでした。(笑)
小学校受験に向けての幼児教室では
- 点描写(点つなぎ) 鏡写し
- ワーキングメモリーを鍛えるトレーニング
- 記号探し 等
認知能力を上げるためのトレーニングをたくさんしています。もちろん遊びの中でしている子どももいるとは思うのですが。ある程度しておいたほうがいいのではと思っています。小学校2年生まで簡単な表が写せない、という子もおり 、認知が悪いと学習能力も劣りますし、勉強が嫌いにならないようにするには、基礎の認知力を知っておいたほうがいいです。
幼児教室のでの教材が買えるサイトや無料サイトもあるので今度紹介させていただきます。小学校ではカリキュラムがあるので、このような 基礎の認知トレーニングをすることはできませんが、低学年では、クラスの3分の2くらいの子供には必要なようです。お勉強の前の地頭を鍛えるトレーニングを、小学校でも取り入れてくれると、日本の未来がより明るいのではないかと思っています。
本の中では 宮口さんが実際にワーキングメモリを含む認知機能の向上へ医療少年院で開発され一定の効果が出ている「コグトレ(認知能力強化トレーニング)」のほんの市販本の紹介もありました。
「コグトレーみる・きく・想像するための認知トレーニング」三輪書店
学校の読み書きに困ったら、認知能力を上げるトレーニングをして基礎能力をみがいてみてください。基礎トレーニングの具体方法は、ブログにアップしていきたいと思います。