教育について

算数脳を育てる

アイキャッチ 算数脳の作り方

子供が小さかったとき、算数算数オリンピックというものを知り、メダルが取れるような子に育てるにはどうしたら良いのか?色々調べた時期がありました。

遺伝?となると高卒の父と短大卒しかも初等教育科の母の子では環境にかけるところがありますし、生まれてからの教えられる数学のセンスがありません。

経済力も限られています。

算数オリンピックは無理そうでも、数学のできる地頭のいい子に育てようと思いました。

とりあえず、私ができるものの中でベストを目指す。😁
中学入学前に

  • 記憶を抜群にする
  • パターン認識力を高める
  • 図形、量感覚の能力を高める
  • 計算力を高める
  • 積み木パズルでトライアルエラーを育てる

これを重点的にしました。

その根拠になった本を紹介します。

算数は脳のいろんな部位を使っている。

算数の問題を解く際には、脳の複数の箇所を使います。脳には大きく分けて、前頭葉、後頭葉、頭頂葉、側頭葉がありますが、それぞれ、運動、視覚、聴覚、記憶など人間が生きていくうえでのさまざまな活動をつかさどっています。脳の中にも、いわゆる『役割』というものがあるのですが、現在の研究では、算数や数学のいろいろな問題を解くときに、脳のどの箇所を使っている、と特定はされていません」 

    脳の学校 加藤俊徳さんが言われています

https://president.jp/articles/-/8656?page=1  記事プレジデントオンラインから

下の図をご覧んください。

脳の画像

黄色の脳の使われて電気信号を発しているところが脳の全体に散らばっています。

とても興味深いです。

算数の計算をしているときには、いろんな脳を使っているのです。
脳がどこかをダメージを受けると算数の能力が落ちることもわかっているようです。

ですから、脳全体をグレードアップしなくてはいけないことが数学脳の必須条件のようですね。

脳の中

では脳の中はどうなっているのでしょう。分かればどのように使って鍛えればいいのかがわかります。

脳の三重構造

脳は下から三重構造になっています。一番上の大脳で数学を理解したり計算をすると、

本日の参考図書「数学図鑑」にのっていました。

算数脳を育てる数学図鑑

大脳は左脳と右脳に分かれています。

左脳の役割

左脳は論理や理性を使う部分をつかさどります。

  • 数や計算
  • 論理的な思考
  • 言葉の出力
  • 書き言葉の出力

右脳の役割

右脳は創造性や直感が生まれるところ。形や動きを理解するところ。大雑把な計算。

  • 想像力
  • 空間把握
  • 芸術
  • 音楽
  • ひらめき(2つの違うものをつながりを見つけてわかったというもの)

この左脳と右脳が両方使えると数学ができるという実験があります。

能力と知識と

ここで、伸学会・菊池洋匡さんの著書「小学校のこの成績に最短で直結する勉強法」で載っていた。算数でできるようになるための必要な両輪をご紹介します。

小学生の子の成績に最短で成績に直結する勉強法

一つ目は、土台となる、感覚的なところ、数の多さや図形や量の感覚等。

二つ目は、計算の能力や、問題を解いていく知識・技術。

先ほどの脳の役割で言うと一つ目が右脳の役割ですね。二つ目は左脳の役割です。

伸学会のYouTubeこちらもおすすめですhttps://youtu.be/q9xbskZ3sMY
算数が伸びるこの特徴を話しています。

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カーネギーメロン大学の実験

カーネギーメロン大学のリサ・フィツイオらの研究が載っていました。

小学5年生の子供に次の問題を解かせました。

イメージを使う問題。 例えば 8個の大きさにばらつきのある青い丸の中に白のまるが4つ
               13個の大きさのばらつきのある青い丸の中に白い丸が2つ
どちらの方が青い丸の割合が多い?等

数式を使う問題 例えば 8/12 (12分の8) 13/15(15分の13)どっちが大きい? 等  

それぞれこれとは別に算数の問題。

これらの点数を比較したところ、イメージを使った問題をよくできた子は算数の点数が高くなりました。

また、数式を使った問題がよくできた子も、点数が高くなることがよくわかりました。

しかし、イメージを使った問題の点数と、数式を使った問題の点数には相関関係がなかったそうです。

能力と(イメージ)と知識どちらかを鍛えれば、もう一方が自然と育つわけではなく、両方ともそれぞれに鍛えなくてはいけないようです。

能力を育てる(イメージ)

イメージは、先ほどの脳の右脳の役割になります。

「小学生の子の成績に最短で直結する勉強法」の本のなかでは算数の苦手なこの多くは能力(イメージ)が足りないと書いてありました。

脳の発達

ここで、脳の発達についての話をしたいと思います。

脳は、下から上。右から左に発達していきます。

そして0歳から3歳までは右脳中心に働いていますが、3歳以降は左脳へ移行していきます。

感覚的なものが右脳の分野であれば、小さい頃に感覚的な積み木やパズル。量のセンスを磨いておいた方が良いということになります。

「算数脳」高濱 正伸

小4から育てられる算数脳

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こちらの本で、図形の能力は10歳までに磨かれると載っています。しかし、論理的思考力で大きくなったらセンスが多少なくても乗り越えていけるようなので安心してください。

しかしながら、小さい時に図形や、パズル等で能力を養って右脳の感覚のところを養っておくことは大切ということがわかります。

数学者の脳を考える

物理学者ではありますがアインシュタインは、幼少期5歳くらいまで言葉で表現をすることが苦手なようだったと聞きます。

世界三大数学者のニュートンは、未熟児で生まれ、首の座りが遅く、漫画の伝記物語には首に支える棒をつけて友達と遊んでいる様子が描かれていました。おそらく3歳か4歳の頃です。首が座らないと色々な発達が遅いと思われますので、おそらく言葉も困難だったと予想されます。

ここからは個人的な意見です。

右脳の時期が長くて感覚的なものがたくさん身につく時期が長かったのではないかな?と考えました。

その後、左脳を鍛える時期はたくさんありますから好きなことを突き詰めていったのではないでしょうか。

次に三大数学者、アルキメデスとガウスです。

アルキメデス、はお父さんが天文学者でした。小さい頃より天才だったようです。  

小さい頃に環境に恵まれていた数学者も多いです。
お父さんが、天文学者は環境に大変恵まれていますし。遺伝の影響も大きいです。

ガウスは言葉を満足に話せるようになる前から、誰から学ぶこともなく計算ができたといわれています。

ガウスが、まだ3歳になるかならないかの頃、給料の計算をしていた父親に、計算が間違っていることを指摘した逸話が残っています。計算の能力に小さい頃から長けていたようです。

どのように覚えたのかわかりませんが、右脳でも計算はできるようです。ドッツという30平方センチメートルの四角い紙に丸を書いたものを1から100まで0歳から見せていきます。

また、計算式を言って答えのドッツを見せる。これを繰り返していくと右脳で自動計算をしてくれる能力が育つ子供がでてきます。子供に事実を教えると事実を制する子供に育つと言われています。

ドッツは、アメリカのフィアデルフィアのドーマン博士が開発した赤ちゃんに算数を教えるものなのですが、ガウスの時代はありませんでした。

ネットで検索をしたら、当時おもちゃの算盤らしきものがあった様子です。

この当時の計算機がどのようなものかわかりませんが、

算盤をお父さんが使っていたのを毎日見ていて計算を覚えたのかもしれませんね。

優れた数学天才児の特徴

女性よりも男性の数が多い
50パーセントは左利きか両利き


50パーセント以上がアレルギーを持っている(一般の2倍の割合で)
(これは脳のバランスの崩れのサインで右脳機能が発達していて左脳機能が低下しているサイン)

「薬に頼らず家庭で治せる発達障害との付き合い方」DRロバート.メリノ 吉澤公二訳


数学の天才時にはこのような特徴があるそうです。

左利きは右脳を優位に働かせていると言うことなので、日常から右脳優位なのでしょうね。

アインシュタインの言葉が遅かった。ニュートンの成長が幼少期遅かったにも関わらず物理学者、数学者として成功した理由が、脳の使い方からわかります。

ちなみに、アインシュタインは右利きだったようです。しかしながら、バイオリンを幼少の頃より弾いています。バイオリンは左手で弦を抑えます。正確にキチンと動かさなければいけないので、左手が発達します。右脳もよく使われていたのではないかと考えられますね。

ニュートンは、左利きだったそうです。

著書には、右脳と左脳のバランスを直して障害を軽減していく方法がかかれています。このような本が和訳してあるのは非常に貴重な情報源です。

話はずれますが、より良い子供の成長をかんがえた時に参考になるので、読んでみてはいかがでしょうか?

巻末に右脳、左脳に刺激を与える楽曲購入サイトが載っていました。
うちの子は男の子ですが、小さい頃より言語が発達した左脳君です。右脳に刺激を与えたいので右脳に刺激ができる音源を購入しました。

自分の作業の時に聞いています。とても集中できます。子どもは、、好まないようですが。

ささやかな、算数脳へのアプローチの効果はまだ影をひそめています。😂

トライアンドエラー

理系を出た塾の先生が算数を教えているところは少ないようです。算数オリンピック入賞者を出している、エルカミノという塾を運営している講師村上綾一さんが

「人気講師が教える理系脳のつくり方」という本を出されています。

人気講師が教える理系脳のつくり方

算数脳を高める8箇条がのっていました。

  • ①おもちゃを与えすぎない→発想や工夫を阻害するのでとのこと。買うなら知的成長を促す、ブロック、積み木等
  • ②幼児期から美的、センス、音感、情緒を養う。→数学者の藤原正彦氏「数学をやる上で美的感覚は最も重要です。
  • ③小さな変化に気づいたら褒めてあげる→似たものと違うものを認識する力が算数に生きてくる。間違い探しも認識力を上げる良いものだそうです。
  • ④大きな丸をつけてあげる→6年生くらいでも子どもなので大きな丸は喜ぶとのこと
  • ⑤睡眠時間をたっぷりとる→寝ている時に成長ホルモンが分泌されます。
  • ⑥本物に触れさせる→知的好奇心が強まり観察力が養われます。
  • ⑦数字に親近感を持たせる。
  • ⑧子供に解き方を説明させる→ユダヤ式の学習法です。教える方が理解力が高まります。

「人気講師が教える理系脳のつくり方」村上綾一

本の中で書かれていた、算数の難問を解いていえる時にひらめきではなく、頭の中ではトライアル&エラーが泥臭く行われているという言葉が印象的でした。

いくら頭の良いひとでも、同じ時間内にたくさん違う角度から問題と向き合って解決に向けてのチャレンジを諦めずにしているんだなと思いました。

積み木やパズルがいいのは、そういった何度もチャレンジして成功体験が自分でできることにもあります。

中学受験の塾でもあります。受験に向けての計算の練習を早くできるようにや、小さい頃から難問をしてください。ということではなかったですね。

記憶

算数には記憶も欠かせません。

暗算が得意な子は短期記憶が得意です。記憶した数字を頭に残し、作業しなくては暗算はできないです。これは訓練しないとなかなかできないので、

数字をいくつか聞いて覚えて言葉に出してみたり、聞いた数字を後ろから言ってみたりしてみましょう。

暗算ができる子はこの能力が長けているそうです。

まとめ

数学はいろんな脳の部位を使うこと

右脳の能力的なところ、図形、量のセンス、空間認識

左脳の計算、技術的なところを磨いていくことで算数ができるようになってくるのがわかりました。

右脳の能力的なセンスはできれば幼児期に磨いていくことがおすすめでしたね。

そして、数学者を見るとどちらかと言うと右脳が優位のような印象を受けました。

小さい頃に培ったものが大きくなって論理的な思考力と合わさって天才的なひらめきとなるのでしょう。

  • 公文式
  • 算数道場
  • アルゴクラブ
  • パズル道場
  • はなまるキッズ

どれが、能力的なセンスを養うのか、知識的なものが育つのか確認して両方を育て方がいうことです。

算数脳を作る8箇条では算数のみならず、学びやすい地頭ができそうです。

おすすめの図鑑

最後におすすめ図鑑の紹介です。

算数って面白いよ。という好奇心への扉を開く図鑑です。
「算数おもしろ大図鑑」一度廃盤となりましたが、根強い人気から復刻版が出ていると思います。

算数おもしろ大事典

絵や写真で見てわかるように作られているので楽しく読めるのではないかと思います。
もちろん苦手なお子さんには一ページづつ無理のない量を一緒に読んであげるのがいいですね。

まだ、苦手意識のない本当に小さいうちからパラパラめくって絵を見て慣れておくのもいいのではないかと思います。

算数の8箇条の美的センスや情緒にも当てはまるページがありますよ。

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次に、右脳と左脳の二つの脳の役割を意識して読み進めると面白い図鑑です。

「数学脳を育てる数学図鑑」

数学脳を育てる数学図鑑


まさに、能力を磨く脳の体操。計算を磨く脳の体操のページがあります。
ここには、短期記憶、長期記憶も算数には使うとサラッと出てきます。

記憶力も大切ですよ。天才は地頭がいいので最初から持っている能力かもしれません。しかし普通の子供は訓練でなんとか作られてきます。それが好きなことだったらいいですね。ポケモンのキャラを暗記したり、鉄道をいくつも覚えたり、

好きなことで勝手に培っていく子もいます。

馴染みのあることは興味関心として大人になっても、好むものになってくれます。小さい頃から数字になれたり、時計を見たり、図形で遊んだりする環境も算数の脳に影響を与えてくれることと思います。

算数ができると可能性が広がります。将来何か志を持った時に生かせる能力を身につけてあげたいですね。