教育について

高周波音にふれましょう

人間は生まれて育っていく環境から、刺激を受けることによって成長していきます。したがって、脳の働きは、誕生に近い時期に、脳が受けた情報と、質の量に左右されます。乳幼児期は、特に感覚と運動にの回路を作っていきます。その回路を連携し、よく機能する働きを作っていく時期です。しかし、人間には可塑性がありますから、いつからでも刺激を始めるのは遅くないといわれています。今回は高周波が脳に刺激を与えるお話です。

高周波音の影響

 単独では聞こえない超高周波が可聴音と共存すると、脳の奥にあって人間の健康を維持する上で重要な働きをしている中脳・間脳(これらを総称して基幹脳と呼んでいます)や、快感・感動を司る中脳や前頭前野の局所脳血流が増大し、その活性を高めることを私たちの研究グループが発見しました。この基幹脳の活性化を反映して、快適感の指標とされる脳波α波の増大、アドレナリンやコルチゾールなどのストレス性ホルモンの減少、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)活性など免疫活性の増強、可聴音をより美しく快適に感じる心理反応、音をより大きな音量で聞こうとする接近行動などが見いだされ、これらの効果を総称して「ハイパーソニック・エフェクト」と呼んでいます。高音聞こえないオヤジにハイレゾ音源の意味はある? ~大学教授が回答 – PC Watch (impress.co.jp)


人間の聞こえる高音域は20000Hz程度と言われています。しかし聞こえない高い音域からも多くの良い影響を受けていることがわかります。大人ももちろんですが、乳幼児の耳の感覚が敏感な時期にたくさんの音に触れさせてあげる体験は多くの可能性のある人間を育てることになるのではないでしょうか。

デジタル再生音楽は限界がある

人間の聴覚は Wikpedia によると 20Hz程度から20000Hz程度です。CDは、人間の聞こえない音域20000Hzまでで音域がカットされています。レコードは、CDよりも高周波が含まれるようですが、録音環境、再生環境によって違ってくるようです。生演奏は40.000Hz。数字で表すとかなり体感できるものが違うということがわかります。 

高周波音の溢れる場所 自然の中にいきましょう

自然の中には、鳥のさえずり、川のせせらぎ、などの高周波があふれています。私たちは自然の中の高周波に溢れた中で過ごしてきました。しかし、現代は低周波で溢れています。冷蔵庫やクーラーのモーター音、車のエンジンの音。人間の体は現代の進化についていっていない現状があります。どうぞ、自然の中に足を運んでください。

生演奏を聴きにいこう♪ 音楽が皮膚に刺激を与える

生演奏は、40000Hz程度までの高周波が期待できるそうです。音は空気の振動で皮膚にも良い刺激となりますので、そうぞ、半そでで腕を出すなど、直接肌で感じられるように薄着でいきましょう。乳幼児には皮膚からの刺激が重要です。皮膚細胞は脳細胞からわかれたものなので、皮膚が心地よいと感じるた情報はダイレクトに脳への刺激となります。音空気を振動して伝わり皮膚刺激となります。

高周波音の音源  

しかしながら、なかなか自然の中や演奏会に出かけられない。生活の範囲内で、高音域のものをという場合には、次のような選択肢もあります。耳で聞こえる範囲の高周波音が期待できます。


オルゴール(45弁以上) のもの 


モーツアルト         
モーツアルトの高音域の楽曲  トルコ行進曲
               コントルダンス ハ長調K.535「戦闘」
               ドイツ舞曲ハ長調 K.611「ライアー弾き」
               コントルダンス変ロ長調K.15gg

               

まとめ

人間の進化によって快適になった世の中ですが、人間の作ったものの中だけで生きていくと、創造性、想像性の限界のある人間を作ってしまいそうです。自然の中には人間の作り上げてきた以上の歴史や計り知れない可能性があるのかな?とおもいました。高周波の刺激だけではなく、自然の中に足を運ぶと豊かな五感の刺激が得られ豊かな感性が養われそうですすね。