能力や技術を身に着けていくには、練習の量が必要です。継続力が成功のカギを握っています。石の上にも3年 読書百篇意自ずから通ず とことわざにもあるように たくさん回数をこなすことが ことを成す時には必要なのがわかります。先人たちの人生の学びは 短い言葉で深く重いものがあります。今回はその学びを子育て中の方にもっと深く感じでいただける内容を届けたいと思っております。
100回が上達の目安 (向山洋一)
練習を100回すると一定の成果がでてくるよ。といっているのが向山洋一さんです。小学校の教員(現在引退) 日本最大の教師による授業研究団体 tossの代表をされていました。児童が知識技術を身に着けやすい授業 指導法を開発、教師のなかでで共有、実践をされていました。私が幼稚園教諭の駆け出しのころ、向山洋一さんの本から集団指導の基礎をまなびました。右も左もわからない中大変助けていただいた記憶があります。小学校教員の先生的な方です。
向山洋一さんの著書の中に水泳指導で継続回数の量と成果のあらわれかたが書かれています。
100メートル泳げるようになるまでに、たいていの子は18メートルまで泳いだ回数の成果が表れどんどん泳げるようになるが、18メートルくらい泳げるようになると途端にそれ以上の距離を続けて泳ぐのが難しくなる。何日も何日も18メートル付近んで泳ぐのが止まってしまう。しかし 練習を続けて100回くらいすると急に100メートル泳げるようになる。
練習した回数と成果が比例して現れない時期があるということです。はじめは回数と成果が比例しますが、しばらくすると練習の回数が増えても成果が出ないという時期がやってきます。そんな時は、目には見えませんが、水泳で使う筋肉が育っていて。育ち上がると一気にその成果が現れてくる。
練習の成果が見えなくても 心折れずにまずは100回くらいやってみると光が見えるということですね。
これは、池田義博さんの本の中でも紹介されています。
”子供に伝えてほしい脳の性質” 池田義博さんの著書より
勉強、スポーツの分野で共通する、上達の仕方がかかれていました。練習の回数と成果が階段状になって現れるものです。
何事においても上達を目指すにはたくさんの勉強や練習は当然ながら必要です。中略
必ず途中で停滞する時期というものがでてきます。このパターンには例外がありません。誰もが同じ道をたどることになります。その上達の形をグラフに表すと下のような図になります。

はじめは練習の成果がスムーズにあらわれますが、そのあと必ず成果が出ない時期がやってきます。図では平らなところです、プラトーという、練習しても成果の出ない時期がやってきます。成果の出ない時期には、脳の中で情報を整理して使える形に変えている時期です。使えるようになると爆発に的に成果が出てくる。成果が出ない時期は誰でもあること、という言葉が池田義博さんの本にかいてありました。ですから 脳の成長の性質を知ってあきらめずに継続していくそんな言葉がけを子供さんにしてあげてください。
子供たちにはぜひこの上達の原則、つまり成長していないように見えても脳は上達のために働いているのだから継続することが非常に重要だということを教えてあげてください。
本の中にある池田さんからのメッセージです。
継続の成果が出やすいものに 持久走をお勧めします。短距離は持って生まれた筋肉の量や遺伝が関係するところが多いようですが。持久走はある程度、継続することで必ずタイムが上がってくるものだからです。そして 毎朝ジョギングをできる小学生がそれくらいいるか?継続は難しいですよね。継続が力になることを教えてあげることは生きる力につながります。続ける力を養いましょう。