いつだか、スズキメソードの創設者鈴木慎一さんの書いた本を読みあさりました。
図書館の書庫にあったのをお借りしたので、もう絶版なのだと思います。
スズキメソードはヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんが有名ですね。葉加瀬さんが何歳から始めたのかはわかりませんが、楽器を持てない0歳から教室には通えるようです。
小さい頃は良い耳をしています。
以前このブログで書いたこともあるのですが、低い音から高い音まで聞き取れる良い耳を持って生まれますが、だんだん母国語にチューニングされていくので聞き取れない音が出てきてしまうのです。
聴覚は胎児の頃から聞こえているようです。
小さい頃から早くに発達する感覚です。ですから小さい頃からの環境が音楽の才能をより豊かにしてくれるのもわかります。
鈴木慎一さんの書かれた本が今からおそらく20年か30年前の本だったような気がします。
私が手にしたのがおよそ10年前、書庫にあった本なので、おそらく10年くらい経った本だったのではないでしょうか?昭和に発行されているような小さな文字で、かなり黄ばんでいました。
ですから、今のスズキメソードの教室とはレッスンが違っているかもしれません。
バイオリンの届くまで
読んだほんでは、
スズキメソードでは、2歳ごろから使う小さなバイオリンを注文するそうです。
小さなバイオリンがが来るまで一ヶ月か、三ヶ月だったような、申し込んでから時間がかかるのです。
その間、年上のこの練習を見にきてもいいし、楽器が来てからお教室に来てバイオリンを始めてもいいよ。ということでした。
当時、何名かバイオリン待ちのお子さんがいて、
そのうちの数名が、バイオリンなして教室にきて練習風景を見ます。しかし、小さい子どもなので座って静かに見ていられはしません。
ピアノの下に潜り込んだり、思い思いのことをしているそうです。
しっかり、他の生徒さんが練習しているのを見ていたわけではないそうです。
その後、バイオリンが手元に届きます。
バイオリンが届いた日、その日から練習に参加した子どもが何名かいます。
そして、バイオリンがまだ届かないのに練習に参加したこと、、、、
初めてその日バイオリンを持ってかまえの姿勢を教えたのだそうです。
そのとき、練習に参加して遊んでいただけなのですが、参加していて目には入っていたのでしょうね。構えが教えなくてもできたそうです。
練習に参加していなかった子に教えるのは大変だったとの事でした。
きっと、早く楽器が持ちたいと思っていたのでしょうね。
環境にいる。それだけで、何かを吸収しているのだなと思いました。
子供をサッカーのスポーツチームに入れて思ったことは、これと同じです。
サッカーを兄弟でやっていて、3番目になると、教えていなくても、上手なんですよね。
ボールの芯を蹴る感じとか、フィールドの使い方とか。感覚的なところが自然と身についているんです。
一人っ子や、長子も2番目の子の環境を作ってあげるといいですね。
プレイヤーか 評論家か
プレイヤーになるのは限られた才能に恵まれた人です。
スポンジのようになんでも吸収できる時期に環境に恵まれるのがポイントかもしれませんね。
評論家には誰でもなれます。
小さい頃にどんな環境にいるかが人生を左右するようです。